まちづくりへの情熱


シリーズ第1回 スクラップビルドは必要か ~変わりゆく長野市を考える~

今の長野市街地をどう思われますか?
column01長野市には、善光寺という年間700万人もの人が訪れる一大観光スポットがあります。
しかしながら、その他にはというと、善光寺に次ぐものがありません。
スポーツの世界でも、強いチームには必ず強い控え選手がいます。4番バッターだけでは強くなれないのは皆さんもおわかりでしょう。それと同じことが街づくりにも言えるのではないでしょうか。ですから、長野市に新たなスーパーサブを創り出すために、今、動き出す必要があると考えます。善光寺以外にも行ってみたい、見てみたいと思ってもらえるような場所を生み出し、街全体としての魅力を高めていかなければならないと思います。

そのために必要になることとは何だと思われますか?(1,2,3)
(1) 現在の長野市街地には、都心のようなスクラップビルド(古い建物を壊して近代的なビルを建てる)が多く見られます。しかし、古いものの中には、ここにしかないもの、もう二度と作ることができないものが数多くあります。私が思う「魅力的な街づくり」とは単純に、都会的なセンスを無理やりやみくもに取り入れることではありません。それでは「長野」という街の個性が失われてしまいます。この長野という地域の風土にマッチした個性を育てて、それを街並みに反映させていくことが、今後重要になってくると思います。

しかし、長野独特の街づくりを進めていくには、ここに住む私たちの強い意志と持続的な合意形成の努力が必要になってきます。今、長野は世代交代の時期を迎えています。先代の人たちが築いた街を受け継ぎ、守ってきた今の人たちの思いと、これからの長野を担うことになる感性の鋭い若い世代人たちが、共に歩み寄り、同じ方向を目指して街づくりをしていくことが最も必要ではないかと考えています。

(2) 長野市で分譲開発を精力的に展開している弊社としては、「ただ売れれば良い」だけではいけないと思うのです。昨今の不動産市況を取り巻く環境は、大変厳しく特に地方都市においては、ただ事ではない状況です。 しかし私は大変な楽観主義者でまた、このような厳しい状況を楽しもうとさえ思うのです。 冒頭に戻りますが、「ただ売れれば良い」は実はこの状況を生み出している大きな要因だと思うのです。少子化・不景気だけが原因ではないと言いたいのです。分譲地を求めるお客様は一体どんなものを求めているのでしょうか?私は、次のキーワードが大事だと思います。 ○ 土壌学 ○ お花畑 ○ 夢 ○ ヒートアイランド ○ 風景 以上のキーワードに共通するのは、自然との調和そして何よりも子供たちへの教育だと思うのです。登校拒否・切れる子供たち 住居環境をもう一度見直し、次世代の資産へ繋げていくことが大事ではないかと強く思うのです。

(3) 不動産業界に入って、はや10年。いつの間にか、いわゆる不動産屋的業界に染まりたくないと強い意志を持っていたにも関わらず、ここのところ自己嫌悪に陥る程、揺らぎ始めている。 不動産屋的業界の私なりの定義は、「正義/忠実/確実/誠意が欠落している集団」です。お客様が抱いているイメージって、はっきり言ってこんな感じでしょう。じゃあ、どういようかって考えた時、「素直な心を大事にしよう!」これが私の業界に入るときの基本信念でした。けれど、いろいろな不動産屋的業界人とお付き合いをしているうちに、心理的自己防衛により素直になれない自分がいることに気づくようになりました。(もちろん、尊敬できる方々も沢山おりますからね!) 正義は常にお客様でなければいけないのに、業者の正義が勝るのは、やはり許されない。 「最後に泣くのはお客様ではなく、最善を尽くして幸せになって頂くのがお客様」の業界に一役を担えるように、精進と初心を忘れずに頑張ります。